一番近くに居たのは俺だから
あいつを理解してる。
でも、きっとあいつは
俺の事なんて何一つ理解してないんだ。
He understands.
背が伸びたんだな。
何時の間にか、追い抜きやがって。
無理もないか。
もう3年だもんな。
やっと見つけたあいつにそう言ってやれば。
戸惑った、悲しそうな顔が見えた。
ほら、やっぱり。
あいつはガチガチの正義感で全部遠ざけて
自分の幸せなんか考えてなくて。
皆が笑顔で居る事が自分の幸せだって
そうやって思い込んでる。
俺に来て欲しくないんだろう?
自分独りで戦うつもりなんだろう?
皆を幸せにする為に。
あぁ、勇者だからな。
正しいよ。お前は。
たった一つ誤算があるけれど。
ダイ、お前は…
「…俺の幸せを持ってった。」
お前といつまでも旅をする事。
ただそれだけが俺の夢。
お前の隣に居る事。
それが俺の幸せ。
拒まないで。
俺は勇者の魔法使いなんだから。
「お前は俺を理解しろ。」
気持ちを察しろなんて言わない。
理解しろ。
俺の心配なんかより、
分かっている事があるだろう?
いつだって、傍に居たのは俺なんだから。
「何年たっても…俺はお前の我侭に勝てないんだな…」
困ったように苦笑するお前。
当たり前だ。
俺はお前を理解してるって言っただろう。
いつだってお前は俺に勝てないんだから。
END
お礼ss第一弾はダイポップで。
勇者様は一人で旅をしてます。
それを探して再会した二人のお話。
分かりにくかったら、それは姫宮の文才がないせいです(涙)
こんなのお礼でいいのかなぁ(むしろ迷惑なんじゃ;;)
何はともあれありがとうございました(礼)
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