あぁ畜生。
お前は本当に自覚がねぇんだな。
そんな顔で他の奴に笑って見せるんじゃねぇよ。
Quiet jealousy
暫くぶりに仲間が全員集まるからって、俺まで連れてきやがって。
アバンの馬鹿のお陰で若くなったって俺は歳よりなんだ。
酒は嫌いじゃねぇが、こんな賑やかな席は苦手なんだよ。
壁際に座って酒を飲んでれば、仲間に囲まれて
嬉しそうに笑うあいつが見える。
あぁ…まただ。
イライラする。
理由なんざわかってんだ。
…こんな歳になって嫉妬かよ。
若返ったのは体だけじゃなく気持ちもだとは
本気で性質が悪い。
「俺ぁ帰るぜ?」
またなと手を振って、扉に向かえば
慌てて追い駆けてくるあいつと。
不満そうな仲間達と。
苦笑する旧友。
もちろん、俺はあいつが追い駆けてくる事を知ってたさ。
悪いな。俺ぁは昔から我侭なんだ。
欲しいものは我慢しない主義でね。
文句はそこの旧友にでも言えよ。
そんな意味を込めて一度振り返りニヤリと笑って
俺はさっさと歩き出す。
あいつが追いつく前に
早く人気のない所へ。
「師匠!急にどうしたんだよ。」
「案外早かったじゃねぇか。」
「急に帰るなんて何なんだよ。」
「お前も来い何て言ってねぇぞ?」
勝手なんだよと文句言ったって
走って来たんだろ?
まだ息が荒いぜ?
仲間置いてでも追いかけてきた事が
嬉しいと思っちまう俺は重症。
さぁ、何から言ってやろうか。
茹蛸みたいに赤くなるまで愛の言葉でも囁くか?
それともぎゃーぎゃー煩ぇ口を塞いでやろうか?
でもまぁ、最初にこれだけは言っとくか。
じゃねぇと俺が面倒だからな。
お前はどれだけ慕われてるか自覚ねぇんだから。
まだ文句を言い続けてるあいつの腕を掴んで
勢い良く引き寄せて。
そっと耳元で囁く。
「…俺以外の男の前で笑ってんじゃねぇよ…」
お礼ss第二段はマトポプで。
テーマはずばり嫉妬。
モテまくりなクセに全然自覚ないポップに嫉妬する師匠…
萌え…w
自分で書いててなんですが、師匠は大人な分
あんまり顔に出さないかと思ってたのに、
書いてみたら全然別物に。
…意外と嫉妬深いのね、師匠…(ヲイ)
お蔭様で順調に500hit越えて皆様には感謝感激でございますw
これからも頑張るのでよろしくお願い致します♪
拍手ありがとうございましたw(礼)
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