あの日、本当は貴方を追いかけたかったのです
けれど
私の体はもうボロボロで
もう
傍には居られないから
Dear you of me
別れよう。
もうこれ以上付き合えない。
そう告げた時のお前の顔が忘れられない。
相変わらずの無表情なのに
眼だけがさ
すっげー傷ついてるって
そう言ってんだよな。
「本気か、ポップ?」
「…本気だ。これ以上あんたと付き合えない。
…ごめん、ヒュンケル…」
「…そうか…」
あんたは、気にするなと小さく呟いて部屋から出て行った。
顔を見てられなくて、俯いたままの俺の頭を
慰めるように撫でてから。
あの日、俺は本当にあんたを追いかけたかったんだ。
嘘に決まってるだろって
そう笑って。
あんたはきっと怒るだろうけど、
ゴメンって
そう言って、
キスをして。
出来るなら今も隣に居たかった。
もう叶わない事だけれど………
実家の何年か振りに戻った自分のベットで
俺は何度か咳を繰り返す。
じわりと口に広がる鉄錆の味にも
もう慣れた。
ごめんな?
もう俺の体はボロボロで。
もうすぐ俺の鼓動は止まるから。
一緒に歩く事も
一緒に生きる事も
もう出来ないから。
もうあんたとは付き合えないんだ。
「ゴメンな…?」
声に出して俺はもう一度詫びる。
一緒に居れなくて
ごめん。
悲しませて
ごめん。
何も言わなくて
ごめん。
「先に逝ってごめん…」
重い体を起こして窓の外を見れば
晴れ渡り澄み切った青空が見える。
願わくば
どうか彼の人の心も
この空の様に曇りなくある様に。
ポップは小さく微笑むと重くなった眼を閉じた。
親愛なる私の貴方
あの日、本当は貴方を追いかけたかったのです
けれど
私の体はもうボロボロで
もう
傍には居られないから
せめて私の事で貴方が嘆く事がない様にと
私はただ願うばかりなのです。
お礼ss第三段はヒュンポプです。
今回は死ネタ…
しまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
こんな不吉なのお礼じゃないじゃん!!!!
折角拍手したのに死ネタかよ!って思った貴方。
正しいです。
ご…ごめんなさい;;
次は甘いの書くのでご容赦下さいませ。
拍手ありがとうございましたw(礼)
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