良く言うじゃん?
会えない時間が想いを募らせるって。

でも俺は…
そんなのは嫌だ。



The time which cannot meet is not needed



「…また旅に出んのかよ…」

我ながらすげぇ不機嫌な声なのは分かってる。
でも、どうしても笑ってなんて見送れないんだ。


分かってる。
ダイを探す旅なのは。
分かってる。
俺はパプニカを離れられない。
俺は姫さんの手伝いがあるから。



一緒に行っていいのよ?

なんて彼女は気丈に笑うけど、
戦いが終わってもまだまだ世界は不安定で。
一人でダイの帰りを待つ姫さんを放って何処かへ行くなんて出来ない。


分かってるんだ。
あんたが旅するのだって決して遊びじゃないんだって。


だけど。
長い時間離れているのは…
つらい。



「…すまない…」
「…謝んな…」



分かってるんだから。
謝るな。
自分の独占欲と我侭が身に染みるから。



二度三度と深呼吸して気持ちを落ち着かそうとする俺に、
ヒュンケルの呟く様な声が聞こえた。


「ポップ。」
「何だよ。」



「           」




その言葉が気休めでも嬉しくて。
ほんの少し泣けた。





上手くは笑えなかったけれど、気を付けてとあいつを見送りながら。
俺は思う。




早くダイが見つかればいい。
レオナの為に。
俺の為に。
あの日くれた約束の為に。





-ダイが見付かったら、その時は一緒に暮らさないか?-



「待ってるからな。」


会えない時間なんていらない。
これ以上想いが募ったら。
寂しさで潰れてしまいそうだから。



「早く帰って来いよ…」





…乙女なポップはお好きですか?(汗/聞くなよ;)
ヒュンケル兄さんが相手だとついつい乙女になってしまいます。
あれですかね?
ヒュンケル兄さんなら全身で甘えられるイメージがあるからですかね?
まぁ姫宮の固定概念なんですけど;


こんな乙女ポップですが気に入って頂ければ幸いですw

拍手ありがとうございました!(礼)



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