その姿は。
ゆらゆらと月明かりが湖に反射されて。
まるで柔らかい光に包まれてるようで。
幻の様に映るそれは儚くて。
触れられない月そのものの様だった。
The moon which is not touched
そこに彼は居た。
何をする訳でもなく。
ただ月を見ていた。
酷く寂しげな表情で。
否。月を見ている訳ではないのだろう。
ただ、視線の向けた先に月があるだけ。
彼は此処ではない遥か先を見ているだけなのだから。
自分を置いていった半身を求めて。
唯一無二の竜騎士だけを想って。
胸に鈍い痛みが訪れる。
もしも。
彼を捕える事が出来たら。
彼が自分だけを見てくれたら。
どんなに自分は歓喜するだろうか。
どれだけ求めても叶わないそれは。
「・・・湖に映る月と同じだな・・・」
近くに見えるのに、
決して触れる事が出来ない月と。
傍に居るのに、
触れる事の出来ない君。
どちらもどんなに焦がれてても手に入れないから。
月が見つめるのは太陽だけであるように。
彼が見つめるのも自分ではないから。
月を手に入れる事が出来るなら。
きっと自分はどんな事でもするだろう。
けれど。
月は太陽の元でしか輝かない様に。
彼もまた居るべき所は一つしかないのだ。
何時までも月を見上げるその姿が切なくて。
どうか、と願う。
どうか。
早く帰って来いと。
そしてどうか。
早くこの想いを諦める事が出来る様にと。
ダイが太陽ならポップは月。
そんなイメージがあります。
にしても。
最近すっかり切ないにハマってます;;
やばいなぁ;
今回のお相手は特定なしですw
お相手って言うか独白の人ですね;
ポップが好きなのはダイなので。
ですので今回は
ヒュンケル兄さんでも先生でも師匠でもお好きな相手を失恋させてやって下さい(笑)
拍手ありがとうございました!!(礼)
ちなみに姫宮がこっそり思い浮かべたのは兄弟子(汗)
・・・ごめんよ。ヒュンケル・・・・orz
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