抱きしめて溢れるくらいの口付けを。
「俺はもう我慢しねぇぞ?」
「…うん。」
「覚悟は出来てんだろうな。」
「…うん。」
そっと頬に触れる掌にポップは静かに眼を閉じる。
覚悟などない。
それを与えるのがマトリフであるのなら、
それは恐怖ではないのだから。
覚悟を決める必要など何処にも無いのだ。
静かに落とされた口付けを甘受してポップは目を閉じる。
とさりとベットに横たえればポップは少しだけ体を振るわせた。
これから行う事への恐怖からか、それとも恥じらいからなのか。
ぎゅっと目を閉じるその姿にマトリフは小さく笑う。
「・・・オイ。」
そっと頬に手を添えれば、そろそろと閉じられた瞳が開かれる。
そんなに恐がるなと、苦笑してやればポップは少しむっとした顔を見せる。
「・・・恐いんじゃねぇ・・・・」
強がる振りでもなくポップはそう言う。
ただ自分は何も知らないから。
どうしたら良いのか分からないだけだと、
照れた様に視線を逸らす、その姿にマトリフは苦笑する。
そうして次に込み上げるのは限りない愛しさ。
恐怖がない訳がない。
本来それは男の役目ではないのだから。
それを必死で堪え気付かせまいとするその姿がいじらしく、そして愛しい。
「・・・・何もしなくていい。」
柔らかく笑いマトリフは頬に触れていた手をそっと動かす。
そのままでいいからと言葉を紡ぎ、口付けた。
「・・・っうん・・・」
歯列をなぞり舌を絡ませれば、擦れる様な声が聞こえる。
初めて与えられる息苦しいまでの口付けにポップは荒く吐息を零した。
「・・・・ふ・・・・っ・・・・」
切なげに聞こえるその声にマトリフは肌が粟立つ。
首筋に、
肩に、幾度となく口付ければ、その都度ポップは体を震わし甘い声をあげる。
「っ・・・ぁ・・・し、しょ・・・」
触れる度に震える顕著な反応にマトリフはこそりと笑みを浮かべ、
普段見せる事ない肌を外気に触れさせた。
白い肌がほんのりと赤く染まる。
その肌理の細かい肌にほんの少し見惚れていると、ポップが戸惑いがちに声を掛ける。
「・・・・師匠・・・・・」
「どうした?」
今更止めたいは聞かねぇと悪戯に聞いてやれば、
そんなんじゃないと不貞腐れた反応が返ってくる。
「灯り・・・消して欲しいんだけど・・・・」
真っ暗なのも嫌だけど、明るすぎるのも嫌だとそう呟く彼の様子に
マトリフは右手で口元を押さえた。
我ながらにやけてると、そう自覚したから。
光量を落とし、改めて口付けを落とす。
そっと背中に回されるポップの手に目眩がする。
胸の頂を手で滑る様に触れれば小さな声が聞こえる。
恐らく噛締めて居るであろう唇にもう一方の手で触れると
少々強引にそれをこじ開けた。
「声出せよ?」
「・・・・っあ・・・・や・・・だ・・・・」
ぬるりと舌と唾液が絡むその暖かさを堪能しながら
意地っ張りめと小さく笑い。
胸の頂を舐めあげる。
「ひっ・・・・・・やっ!!」
その制止の声は甘く上擦っていて、むしろ煽られるかのように
唇でやさしく食み、舌先で撫でるように愛し、指で立ち上がる先端を押し戻す。
「くっ・・・ん・・・」
充分に紅く色付いたそこから名残惜しげに唇を離し、
そろりと下腹部を撫上げれば、既に立ち上がり掛けたそれに触れ、
ポップはビクリと大きく体を振るわせた。
「・・・・っ!!」
初めて触れられる事への恐怖か、咄嗟にマトリフの両肩を押し逃れようと身を捩る。
こればかりは与える側には分からない恐怖だと、困った様にマトリフはポップの耳元へ唇を落とし囁く。
「・・・止めるか?」
「いや、だ・・・・」
「今ならまだ止められんぞ・・・・?」
奪いたくはないから。
傷付けたい訳ではないから。
今なら止めてやれる。
そう心配げに囁くマトリフにポップは何度も頭を振る。
「・・・いやだ・・・・覚悟は出来てるって言ったじゃねぇか・・・・」
「ポップ・・・・」
「俺が選んだんだ・・・・だから・・・・やめないでくれよ・・・・」
照れながらもはっきりとそう告げる姿に、胸が潰れるかと思った。
言葉に尽くせないほどの愛しさで。
「んっ・・・・ひ、ぃ・・・・あ!!!」
片手でポップ自身を性急に扱き挙げると、すがるようにポップが首にしがみついて来る。
その間も、熱に浮かされたように繰り返される言葉が、マトリフを酔わせ、追い立てた。
「やぁ!し、しょ・・・・っ!」
体中を駆け巡る強烈な快感にビクンと体を跳ね上げて達すれば、
マトリフはそれをそのままに最奥の蕾に指を這わせた。
「・・・・・・・・・・っっ!!!」
ビクンと強張る身体。気遣う様に侵入してくる指に、ポップは両手で口を塞ぐ。
それに気付いたマトリフが両手を纏める様に掴むと上で押え付ける。
いやいやをする様に眼に涙を溜め、頭を振るポップの目尻に唇を寄せ、
それを舐め上げる。
「・・・・声聞かせろって言ったろ・・・・?」
熱に浮かされた様なじくじくと疼く快感に堪らず嬌声があがる。
堪えきれないそれを塞ぐ手立ては最早なく、
ポップは幾度となく呼び続ける。
「し、しょ・・・っ!・・・っっん!!!」
一心に己だけを求めるその姿が愛しくて、
堪らずその腕に掻き抱いた。
湧き上がる気持ちを抑える事もせずに。
「ひっ!・・・・・あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
最奥を貫き熱を別け合った時、一際高く上がる艶めいた悲鳴。
それでも決して逃げる事無く背に腕を回し、縋る姿は尚も愛おしさを増し。
あとは互いを貪るだけ。
眼が覚めた時、
そこにある事実にポップは大きく鼓動が跳ね上がった。
危うく叫びそうになるのを必死で押さえ、何とか飲み込むのに成功すると、
まじまじとその事実を見つめる。
そう、自分が師の腕の中にいると言う事実。
それが何だか気恥ずかしくて。
ともすれば赤く火照るその顔を抑えた。
そう言えば・・・寝顔なんかはじめて見た・・・・
当然と言えばその当然の事実に小さな擽ったさを感じ、
自然と笑みが込み上がる。
僅かなに体を揺らしていれば、閉じられた眼がうっすらと開かれる。
「・・・・おはよ・・・・」
照れ臭そうに声を掛ければ、
柔らかい微笑が眼に飛び込む。
「・・・・・っ!」
体中の血液が顔に集まったと思うくらい真っ赤に染め上げて、
うっと言葉に詰まったのは。
見惚れたからなんて絶対言えないのだけれど。
「・・・・腰痛くねぇか?」
優しい響きのそれに辛うじて頷けば、
マトリフは少々強引にポップをその腕に抱込んだ。
何をと焦る声を聞き流しマトリフはそのまま再び眼を閉じ、
ポンポンと肩を軽く叩いた。
「もう少し寝ろ・・・・」
「・・・・うん。」
恥ずかしいやら照れ臭いやらで寝れる訳ないなどと思いながらも。
その腕の中は酷く暖かくて。
胸に湧き上がる暖かさにポップはゆっくりと眼を閉じた。
END
・・・・・・・・いやぁ。エロってさ、恥ずかしいよね・・・・・・(遠い眼)
しかも甘いのなんかさ、マジで穴に入りたいです!!!!!
もうねもうね!!
ポップ君甘いじゃん!!!
とか、
師匠甘さが三割増し!!!(当社比)
とか。
突っ込み満載なんでございますよ!!!!!
本気で恥ずかしいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
これが強姦ネタだったら簡単なのにな・・・・・(それはそれでどうかと思うけど;)
え、えっと、こんなんでも一生懸命頑張りました;;
もし気に入って頂けたら幸いと言う事で・・・・・
まぁ最後にこれだけは言わないとね・・・
最大フォントで参ります。
何かもう色々ごめんなさい!!!!!!!(切腹)
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